今後に必要になるお金を把握しよう
なぜ今後に必要なを把握するのか
所有する金融資産が把握できたら、今後に必要となるお金を把握しましょう。
必要以上にお金をためすぎて(働きすぎて)、労働で時間を浪費するのを避けるためです。
一方で65歳で給与収入がなくなった後に、取り崩しで資産が減り続けるのは精神的によくありません。
バランスをとるために今後の生活のストーリーと必要となるお金をイメージしてみましょう。
今後の生活のストーリーとは
未来を正確に見通すことは誰にもできません。
しかし、50代という年齢であれば、結婚、出産、子育て、キャリアの転換など、大きなライフイベントを経験済みであり、
これまでの人生経験からも、ある程度の見通しを立てることは可能です。
一般的なサラリーマンの場合
たとえば、現在、管理職として会社で働いていて57歳で役職定年となる場合、
第1ステージ | 50〜57歳 | 会社で管理職として勤務 |
第2ステージ | 58〜60歳 | 一般社員として同じ会社に勤務 |
第3ステージ | 61〜65歳 | 同じ会社で再雇用、フルタイム勤務 |
第4ステージ | 66歳〜 | 週2~3日、社会とのつながりを維持するために働く |
ライフステージが進むにつれて、予定通りにいかないこともあるかもしれません。
その場合は、柔軟にストーリーを組み直していきます。
未来は常に変化するものだからこそ、あまり細かく決めすぎず、臨機応変に楽しんでいきましょう。。
ライフステージに必要なお金を見積もる
ライフステージに合わせて毎年必要となるお金を考えましょう
第1ステージ(50〜57歳) | 手取年収:700万円 | 生活費:360万円 | 特別費:220万円※1 |
第2ステージ(58〜60歳) | 手取年収:450万円 | 生活費:300万円※2 | 特別費:100万円 |
第3ステージ(61〜65歳) | 手取年収:300万円 | 生活費:300万円 | 特別費:100万円 |
第4ステージ(66歳〜) | 手取年収:120万円 公的年金:200万円 | 生活費:300万円 | 特別費:100万円 |
※1:子供の大学授業料と家族旅行代を含む
※2:子供が独立するため生活費を毎月5万円減らす
老後資金、まさかの「2000万円問題」とほぼ一致!?
「老後2000万円問題」という言葉、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
この試算では、
第3ステージ(61~65歳):毎年100万円不足
第4ステージ(66歳~) :毎年80万円不足
という結果になりました.
寿命を85歳と仮定すると、60歳を迎えるまでに約2100万円の老後資金が必要になる計算です。
期せずして「老後2000万円問題」とほぼ一致する結果となりました。
結局、老後資金は、いくらあれば安心?
このテーマについては、次回以降の投稿でコメントしたいと思います。