私たちは毎日仕事に一定の時間を費やしている。
しかし、同じ8時間を働いてても、「あっという間に終わった」と感じる日もあれば、「今日は長かったな……」とため息が出る日もある。
この時間の感じ方の違いはどこからくるのだろうか? そして、それにどう向き合えば良いのかを考えてみる。
1. 仕事時間は同じなのに、なぜ体感時間は違うのか?
仮に、就業時間が8時間であっても、仕事に費やす時間の「感じ方」は日によって大きく異なる。
忙しい日はあっという間に時間が過ぎてしまう。
次々にタスクをこなしていると、時計を気にする余裕もなく、気づけば1日が終わっている。
しかも、終わったあと、疲れが一気に押し寄せてくる。
逆に、仕事が落ち着いている日は、時間の進みが遅く感じる。
こういうときは「あと◯時間もあるのか……」と時計ばかり気にしてしまい、余計に長く感じる。
では、忙しい日と暇な日、どちらが良いのか?
2. 会社員としての宿命:時間で縛られる働き方
会社員として働く以上、労働時間の管理は避けられない。
特に日本の企業文化では、「決まった時間は会社にいる」ことが前提になっているため、忙しい日も暇な日も関係なく、同じ時間をオフィスで過ごさなければならない。
管理職であっても、基本的には会社の「使用人」という立場である以上、「決まった時間は会社にいる」ことが求められる。
これが、日本企業の生産性が上がらない要因の一つとも言われている。
ホワイトカラーの仕事では、毎日同じ業務量があるわけではない。
必ず「負担の大きい日」と「そうではない日」が存在する。
こうした業務の波にどう対処するかが、仕事時間の有効活用のカギとなる。
3. 業務の波にどう対処するか? 仕事時間を有効に使う方法
① 先にできる仕事を片付ける
業務の波があるなら、忙しいときに焦らなくて済むよう、前倒しできる仕事を早めに片付けるのが賢い選択だ。
例えば、4月になれば「年度の目標設定」「社内教育」など、決まった業務が発生する。
これらはほぼ毎年同じ流れで進むため、前もって準備を進めることができる。
企業の方針が大きく変わることは少なく、前年の例をベースにして考えれば、大きなズレはない。
② ルーチン業務の効率化
どうしてもやらなければならない定型業務は、極力シンプルにするのが重要だ。
例えば、無駄な社内会議や形式的な書類作成などは、最小限に抑える。
理想を言えば、無駄なセレモニー的な業務はなくしてしまうのがベストだが、会社の文化として完全になくすのが難しい場合は、最低限の労力で済ませる方法を考えるのが現実的だ。
③ 楽しい仕事にも落とし穴がある
仕事に夢中になると、時間の経過を忘れてしまいがちだ。
特に忙しい時期に「ワクワクする仕事」を入れると、楽しさのあまり予定以上に時間を使ってしまい、他の業務を圧迫する可能性がある。
しかし、気づけば時間が過ぎ、他のルーチン業務が後回しになってしまうことも。
そのため、忙しい時期には「楽しさ」よりも「効率」を優先し、時間配分を意識しながら仕事を進めることが重要だ。
楽しい業務を入れる場合でも、明確な区切りを設け、必要以上に時間をかけすぎないよう注意する必要がある。
4. 結論:仕事時間の感じ方をコントロールする工夫を
仕事に費やす時間自体は変わらない。
しかし、その時間をどう感じるか、どう活用するかは工夫次第で大きく変わる。
重要なのはその波をどう活用するか。
無駄なルーチン業務は効率化し、必要最小限にとどめる。
仕事の「ワクワク感」を活かし、時間の感覚をコントロールする。
仕事時間を単なる「拘束時間」にせず、主体的に楽しむ工夫をすることで、会社生活の満足度は大きく変わる。