シンプル生活とお金の関係
シンプルな生活とは、単なる質素倹約ではありません。
必要以上に切り詰めるのではなく、「自分にとって不要な支出を減らし、気持ちよく暮らすこと」が目的です。
そのためには、まず自分のお金の流れを把握することが大切です。
現在の貯金額、年間の支出、今後必要になるお金を知ることで、安心してシンプルな生活を続けることができます。
まずは家計の収支を把握することから始めてみましょう。
家計の収支を把握するには
家計簿をつけるなんてめんどくさ〜い!と思う人は
スマホアプリ「マネーフォワードME」を使ってみたらどうでしょう。
マネーフォワードMEの使い方・銀行やクレカの口座を紐づけるだけで簡単に家計簿をつけることができます。
金融機関の口座は4つまでは無料で使えますが、それ以上は毎月480円の有料版が必要となります。
無料でも十分に家計の収支を把握できる神アプリです。
step1:口座を登録する
・自分が持っている全ての金融機関の口座を紐づけてみましょう。
銀行、クレカ、電子マネー、証券口座、ポイント、年金(DC)など残らず登録します
・配偶者がいればその口座も登録しましょう。金融資産の見える化にはお互いの理解が不可欠です。
夫婦間でお金の移動をフルオープンにできるとベストです(隠し事なしね・・)
・ただし、子どもと親とは別にしましょう。後半人生は一人か夫婦での生計が基本です。
step2:費目を設定する
・マネーフォワードMEの「入出金」のタブで支出の費目を設定しましょう。
・デフォルトで大項目−中項目が分類されていますが、自由にカスタマイズする事ができます。
・分け方は固定費と変動費を別項目にすることがおすすめです。(理由は後ほど説明します)
固定費
食費 | 毎月の支出額を決めているのでほぼ一定 |
教養・教育 | 子供の大学の授業料 |
水道・光熱費 | 季節により変動するが年間なら毎年ほぼ同じ |
通信費 | スマホ使用料、インターネット光 |
変動費
住宅費 | 家屋修繕費、家電修買換 |
趣味・娯楽 | 夫婦のおこずかい |
自動車 | ガソリン代、保険代、車検代など |
日用品 | 衣類、雑貨類 |
特別な支出 | 家族旅行代、自分へのご褒美系など |
収入
・給与収入のみを想定しています
費目を設定できたら、年間の収入と支出の差(収支)を確認てみましょう。
マネーフォワードMEでは月単位のほか年単位で収支を確認する事ができます。
年間の収支が黒字であれば、ひとまず健全な家計ですね。
step3:貯蓄率を把握する
・次に、貯蓄率について確認しましょう。
貯蓄率(%)=(収入ー支出) ÷ 収入×100
例えば収入500万円、支出400万円の場合、貯蓄率が20%となります。
・貯蓄率が20%を超えている場合、step4の固定費の最適化がすでにできているのではないでしょうか。
step4:固定費の見直し
・貯蓄率が20%未満の場合は、まず固定費の支出を見直しましょう。
・固定費は一度見直せば、その効果が長期間持続します。
・あまり削りすぎて、満足度が下がりすぎないようにしましょう。
・下記は一例ですが④〜⑥は家族の同意もいるので、実現には時間がかかります。
①スマホの見直し | ラインモから楽天モバイルへ | 楽天ポイントで通信料支払い0円 |
②新聞の購読中止 | 会社が購入している日経新聞でOK | 0円 |
③自動車通勤を電車通勤に変更 | 100%会社が通勤費を支給 | |
④テレビを廃棄予定 | NHK受信料の支払いをやめる | 家族で検討中 |
⑤インターネット光の廃止予定 | 楽天モバイルで代用 | 通信品質次第で将来に期待 |
⑥自家用車の売却検討 | 使用頻度激減&事故リスク回避 | 同居の親の通院に必要 |
step5:変動費の見直し
・変動費は生活満足度にもつながるので見直しは慎重に見直しましょう。特に家族との合意が必要です。
・「趣味・娯楽」は当然ですが年間の上限金額を決めます。
上限金額の10%を超えてはみ出た場合は翌年の予算からマイナスするなどのルールがあると
不用意に使い過ぎないなどの意識が働きます。
・「特別な支出」も年間の上限金額を決めますが、他の変動費の振れ幅を抑える役割もあります。
なお、冠婚葬祭は予定できない場合も多いので別途現金を用意しておいたほうが無難です。
まとめ
人生には3回のため時があると言われています。
50代は住宅ローンや子供の教育費の先が見え始める最後のため時のようです。
貯蓄率が20%超を目指して、でも生活レベルはあまり落とさずチャレンジしてみましょう!