シンプルライフ!ミニマリストとの違い
ミニマリストとシンプルライフは、どちらもより快適で充実した生活を目指すライフスタイルですが、その焦点やアプローチには違いがあります。ここでは、それぞれの概念を比較し、さらにシンプルライフを送るための具体的なチュートリアルをご紹介します。
ミニマリストとは
ミニマリストとは、自分にとって本当に大切なことに集中するために、無駄なものを省いて生きるという考え方を指します。必要最小限の物しか持たないシンプルな暮らしを追求し、心身の状態をクリーンに保ち、日々の生活に余裕を持たせることを目的としています。このライフスタイルは、物の多さが幸せではないと理解し、物に振り回される生活から脱却したい若者を中心に浸透しています。
ただし、「ミニマリスト」という言葉のイメージは、日本のメディアやSNSによって、スーツケース1個分の家財道具だけで生活するような「何もない寂しげな部屋」といった極端なものとして誤解されることがあります。
シンプルライフとは
シンプルライフとは、物を減らしてシンプルな暮らしを目指すライフスタイルの総称であり、ミニマリズムを含む広い概念です。自分にとって心地よい空間や心の平穏を重視し、物質的な豊かさよりも精神的な充足を求める傾向があります。最近では、コロナ禍を経て自宅で過ごす時間が増えたことで、「心地よい暮らし」を追求する人々が増え、余分なものを除外し、本当に価値あるものを選ぶ「ポジティブミニマル」な考え方が広まっています。
ミニマリストとシンプルライフの比較
共通点
- 不要なものを減らす: 両者ともに、物の量を減らすことを重視します。
- 心地よさ・心の豊かさを追求: 物理的な所有物から解放され、精神的な充足や心のゆとり、快適な生活を目指します。
- 持続可能性への意識: 環境問題への関心の高まりから、物を長く大切に使うこと、無駄な消費を減らすことが意識されています。
- 若者層への広がり: 経済情勢の悪化、デジタル疲れ、情報過多な社会への反動、シェアサービスの普及などが背景にあり、Z世代を中心に「買わない贅沢」とも呼ばれる「過少消費コア」など、新しい消費スタイルが注目されています。
相違点
項目 | ミニマリスト | シンプルライフ |
焦点の置き方 | 「ものを持たない」という点に焦点を当て、必要最低限にまで物を減らすことを目指します。極端な場合は、「エクストリーム・ミニマリズム」として家具やパソコンも持たずに生活する人もいます。 | できるだけ「買わない」ようにし、今あるものを「使い切る」という消費行動に焦点を当てます。また、単に物を減らすだけでなく、自分が納得した物を長く使う「厳選する」という意識も高いです。 |
目的 | 効率性や意志力の節約(例:Appleのスティーブ・ジョブズのように毎日同じ服を着る)が動機になることもあります。 | ストレス軽減、時間管理の見直し、心身の健康など、より包括的な生活の質の向上が目的とされます。 |
リスク | 極端なミニマリズムは、物を「捨てすぎる」ことによって「捨てすぎ病」に陥り、メンタルに不調を抱える可能性もあると警鐘を鳴らす専門家もいます。これは、現実の問題から目を背ける代償行為になったり、捨てる行為自体が目的になってしまったりするケースです。 | よりバランスの取れたアプローチを重視するため、「捨てすぎ病」のような極端なリスクは低いとされています。 |
シンプルライフを送るためのチュートリアル
シンプルライフは、自分にとって本当に大切なことを見極め、心地よさを追求するライフスタイルです。以下のステップで、あなたのシンプルライフを始めてみましょう。
ステップ1:シンプルライフの「なぜ?」を明確にする
まず、なぜシンプルライフを送りたいのか、その動機をはっきりさせることが重要です。
- 時間の節約: 買い物や物の管理、手入れにかかる時間を減らしたいですか?
- 経済的なメリット: 無駄な出費を減らして貯蓄や投資に回したいですか?
- 精神的なゆとり: 物や情報に振り回されず、心の平穏を得たいですか?
- 環境への配慮: サステナブルな消費行動を通じて、環境負荷を減らしたいですか?
ステップ2:所有物を見直し、整理する(片付け)
シンプルライフの最初のステップは、現在の所有物を見直すことです。
- 感謝の気持ちを持つ: 手放す前に、その物が人生にもたらしてくれた便利さや楽しさに感謝の気持ちを持つことが大切です。
- 「半分減らす」を目安:枡野俊明氏の著書。基準がわかりやすい。
- 「とりあえずBOX」の活用: 「いらないと思うけど、もしかしたら…」と迷うものは、一時的に「とりあえずBOX」に入れておき、一定期間後に再度見直しましょう。
手放す際の注意点:
- 思い出の品: 写真や動画、アルバムなど、一度手放すと取り戻せないものは慎重に。
- 災害備蓄品: 災害の多い日本では、最低3日分を凌げる量の備蓄品は必須です。ミニマリズムに傾倒しすぎて防災対策を怠らないようにしましょう。
- 趣味の物: 心を満たしてくれる趣味の物は、厳選して持ち続けることが大切です。無理に手放すと、喪失感を感じる可能性があります。
- 他人の物: パートナーや家族の物を勝手に捨てることは絶対に避けましょう。人間関係が悪化する原因になります。
- 初期費用がかかる大型家電から見直す: 冷蔵庫や炊飯器などの古い大型家電を買い替えることが、キッチンの心地よさにつながり、片付けのきっかけになることがあります。
ステップ3:意識的な消費習慣を身につける(「買わない」挑戦)
物を減らすだけでなく、新たな物の購入に対する意識を変えることがシンプルライフの鍵です。
- 購入前に熟考: 新しい物を買う前に、それが本当に必要か、処分に手間がかからないかなどを考えましょう。
- 使用頻度の高い日用品を厳選: 日々頻繁に使う物こそ、お気に入りの上質なものを選ぶことで、手軽に生活の質を向上させることができます。
- 「所有より利用」: 家電やファッションなど、特定の期間だけ必要な物や高価な物は、購入する代わりにレンタルやサブスクリプションサービスを活用しましょう。特に、たまにしか使わないもの。
- 品質と持続可能性を重視: 価格だけでなく、長く使える品質の良い物や、環境・社会に配慮したサステナブルな製品を優先して選びましょう。
- SNSの広告に注意: SNSの過剰なPR投稿や情報に流されず、自分にとって本当に価値のある物を見極めることが大切です。
ステップ4:日々の生活を最適化する
- 時間管理: 物が少ない家は、探し物や片付けに費やす時間を減らし、その分を趣味や家族との時間に使えます。
- デジタルミニマリズム: スマートフォンやPCの利用時間を減らし、デジタル疲れを軽減することで、心身の健康や集中力を取り戻すことができます。
- 経験を重視する: 物を買う代わりに、読書、散歩、料理、旅行など、経験を楽しむことに時間とお金を使いましょう。
- 心地よい空間づくり: 自然素材やシンプルなデザインを取り入れ、断熱・遮熱設備を活用するなど、快適で落ち着ける住環境を整えることもシンプルライフの一環です。
ステップ5:シンプルライフのマインドセットを育む
- 自分軸を持つ: 憧れのミニマリストや他人の真似をするのではなく、自分が一番心地よいと感じる物の数を意識し、自分にとっての幸せの形を追求しましょう。
- 感謝の習慣: 日常的に所有する物や環境に感謝することで、物への執着が減り、心が満たされる感覚を得られます。
これらのステップを通じて、あなたはより快適で心豊かなシンプルライフを実現できるでしょう。
シンプルライフ実践編
ものを減らす
半分、減らす。 | 部屋の中にあるものを半分にする |
半分、減らす。 | クローゼットの中の物を減らす |
置き場所を決める | 探す時間が省ける |
目に見える場所から始める | 気分が変わる |
手放す基準を作る | 3年使っていないものは、その後も使わない |
メルカリで売らない | 時間と手間が無駄、別のものを買ってしまう |
極端に減らしすぎない | 大切なものは、思い出として取っておく |
家族のものを捨てない | 自分の価値観を家族に強制しない |
ものを増やさない
買うときに捨てるときのことを考える | ごみを出すために手間、時間、お金を失う |
家具を買わない | 捨てるのが一番大変 |
家電の買換をしない | 壊れたときのみに買う |
衣類は自分で購入する | 家族に買わせない(気に入らないと死蔵化する) |
購入に必要な投資額を考える | 10万円の利益を得るためには 年利4%運用で250万円の資金が必要 |
目に入るものを限定する
机・椅子 | パソコン用 |
パソコンモニタ・キーボード・マウス | ノートパソコンと接続 |
充電器・ケーブル | スマホ、パソコン、タブレット充電用 |
ベッド・布団・枕 | 就寝用 |
季節家電(ストーブ/扇風機) | 冬:ガスストーブ、夏:エアコン&扇風機 |
ゴミ箱 | 部屋の隅に設置 |
持って行くものを限定する
カバン | [ZINZ] 超薄 拡張可能 PCバックパック | 下記アイテム収納に最適 |
パソコン | macbook air M3 15inch | メインPC1.5kg(ちょっと重い) |
タブレット | ipad 第4世代 | 勉強用・読書用 |
イヤホン | AirPods Pro 2 | うるさいときの耳栓にもなる |
折りたたみ傘 | Waterfrontぺん細 | 極細折畳み傘(190g) |
ウェットティッシュ | サードプレイスのテーブル拭き | |
マスク予備 | ||
スマホ | iphone16 | テザリングで使うことが多い |
クレカ・交通系IC・免許証 | 楽天カード・manaca(通勤定期) | 小銭入れにカード3枚のみ |
ハンカチ | タオル生地 | 何かと便利 |
時計 | apple watch10 | タイマーをメインに使う |
宿泊時に持ち物を捨てる
持って行くものに下記をプラスする
靴下 | ボロを旅作で捨てる※ |
パンツ(下着) | ボロを旅作で捨てる※ |
ランニングシャツ | ボロを旅作で捨てる※ |
ボディータオル | あったほうが気持ちいい |
※ほとんどのホテルでは下着類は捨てても良い(後日買い足す)
掃除をする
部屋の掃除をする
自室(和室:寝室兼書斎) | 床:掃除機 机:はたき 窓:雑巾 |
廊下 | 掃除機、モップ |
階段 | 掃除機 |
玄関 | ホウキ |
トイレ | モップ |
物置・小屋の整理をする
不用品廃棄 | |
床 | 掃除機、ブロワー |
窓 | 雑巾 |
庭の掃除をする
草取り | |
配置変更 | すっきり感をだす |
砂利敷き詰め | すっきり感をだす、雑草対策 |
不用品廃棄 | |
家庭菜園 | 余力があれば |