WordPressブログの初期設定からSANGOテーマの導入まで徹底解説!
「これからWordPressブログを始めたいけど、何から手をつけていいかわからない…」「SANGOテーマってどうやって使うの?」そんな疑問をお持ちの初心者の方に向けて、WordPressの初期設定から人気のWordPressテーマ「SANGO」の導入、そしてSEO対策までを詳しく解説します。
1. WordPressブログの初期設定とSEO対策の基礎
WordPressは、その構造とカスタマイズのしやすさから、SEO(検索エンジン最適化)対策に非常に向いていると言われています。ブログを始めたばかりの方が検索エンジンからのアクセスを増やすためには、SEO対策が必須です。
WordPressをインストールした後、特に重要なSEO対策のための初期設定は以下の5つです。
1-1. SEO対策に強いWordPressテーマの適用
テーマはWebサイト全体のテンプレートです。SEOに強いテーマを選ぶことで、検索エンジンが認識しやすいコード構造や、表示速度の高速化など、SEOに最適化されたブログを簡単に構築できます。
レスポンシブデザインに対応しているか確認しましょう。 これは、ユーザーがPC、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイスで閲覧しても、画面サイズに合わせて自動的にレイアウトが最適化されるデザインのことです。モバイルユーザーの増加に伴い、スマホ最適化はSEO評価にも影響するため、非常に重要です。
SANGOは、レスポンシブデザインに対応しており、表示速度も速いテーマです。
1-2. ブログURL(パーマリンク)の設定確認と最適化
SSL化 (HTTPS)
ブログと読者の通信を暗号化する仕組みで、URLが「https」から始まります。Googleも推奨しており、SEO対策において必須の設定です。アドレスバーで「https」と鍵マークを確認しましょう。
【操作手順】
- レンタルサーバーの管理画面にログインします。
- 「SSL設定」や「ドメイン設定」などの項目から、ご自身のドメインを選択し、SSLを有効化します。具体的な手順はご利用のレンタルサーバーによって異なります。
- エックスサーバーの場合: エックスサーバーのSSL設定
- ConoHa WINGの場合: ConoHa WINGのSSL設定
パーマリンク設定
パーマリンクとは、Webサイトの各ページに付与される固定のURLのことです。WordPressの初期設定ではURLが分かりにくい形式になっているため、個々のページの内容が理解しやすいように変更することが推奨されます。
【操作手順】
- WordPress管理画面にログインします。
- 左メニューの「設定」から「パーマリンク」を選択します。
- 推奨される設定は「投稿名」形式です。これにチェックを入れて「変更を保存」をクリックします。
- これにより、「
https://example.com/sample-post/
」のように、URLに意味のある単語を含めることができ、ユーザーと検索エンジンの両方にとって分かりやすくなります。
- これにより、「
【注意点】
- パーマリンク設定は、ブログ開設後できるだけ早い段階で行うことが重要です。記事を公開した後にURL構造を変更すると、既存のページのURLもすべて変更され、Googleからの評価がリセットされたり、SNSでのシェア回数がリセットされたり、外部リンクが無効になったりする可能性があります。
- もし既存のサイトでパーマリンクを変更する際は、古いURLから新しいURLへの301リダイレクト設定が必須です。これにより、Googleの評価を引き継ぎ、404エラーを防ぐことができます。301リダイレクト設定は、お使いのレンタルサーバーの機能やWordPressプラグイン(例: Redirection)を利用して設定できます。
1-3. SEO対策ツールの連携
Googleが提供する公式の無料ツール「Googleアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」は、SEO対策に不可欠です。
- Googleアナリティクス: サイトに訪れたユーザーのアクセス状況(流入元、行動など)を分析し、記事やデザイン改善に役立ちます。
- Googleサーチコンソール: サイトに訪れる前のユーザーの行動や、検索エンジンでのページの表示状況を確認でき、検索結果の改善に役立ちます。
【連携方法】
- それぞれのツールにGoogleアカウントで登録します。
- Googleアナリティクス: https://analytics.google.com/analytics/web/
- Googleサーチコンソール: https://search.google.com/search-console/
- WordPressにこれらのツールを連携させるには、専用のプラグイン(例: Site Kit by Google)を利用するか、テーマのカスタマイズ機能でトラッキングコードを埋め込む方法があります。SANGOテーマであれば、「SANGO設定」からGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの設定が可能です。
1-4. XMLサイトマップの作成
XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラーにサイト内のクロールしてほしいページ(URL)を正確に伝えるためのリストです。
【操作手順】
- WordPressでは、「XML Sitemap & Google News」や「Google XML Sitemaps」などのプラグインを利用することで、簡単にXMLサイトマップを作成できます。
- WordPress管理画面の「プラグイン」から「新規追加」をクリックし、プラグイン名を検索してインストール・有効化します。
- プラグインの設定画面からサイトマップを生成します。
- 作成後、Googleサーチコンソールにサイトマップを登録することで、インデックスのスピードを速めることができます。
- Googleサーチコンソールへのサイトマップ登録手順:
- Googleサーチコンソールにログインします。
- 左メニューの「サイトマップ」をクリックします。
- 「新しいサイトマップの追加」欄に、生成されたサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリックします。
- Googleサーチコンソールへのサイトマップ登録手順:
1-5. SEO対策に役立つプラグインの導入
プラグインはWordPressの機能を拡張するツールです。
SEO対策に役立つプラグインとして、以下のようなものがあります。
- EWWW Image Optimizer: 画像の軽量化。ブログの表示速度向上に貢献します。
- Broken Link Checker: リンク切れのチェック。読者の利便性向上とSEO評価維持のために重要です。
- Contact Form 7: お問い合わせフォームの設置。読者からの連絡を受け付けるために必要です。
【操作手順】
- WordPress管理画面の左メニュー「プラグイン」から「新規追加」をクリックします。
- 検索窓にプラグイン名を入力し、表示されたプラグインの「今すぐインストール」をクリック、その後「有効化」をクリックします。
- 各プラグインの設定は、それぞれのプラグインの項目から行います。
【注意点】
- プラグインを導入しすぎると、サイトの表示速度が低下したり、他のプラグインやテーマとの競合により不具合が発生したりする可能性があります。必要な機能を厳選して導入することが大切です。
2. その他の重要な初期対策
2-1. セキュリティ対策
WordPressは利用者が多いため、攻撃の対象になりやすいです。
- ログインパスワードの強化: 英数字や記号を混ぜた長いパスワードを設定し、強力なパスワードを使いましょう。
- テーマ・プラグインの最新化: 開発者が提供するセキュリティ対策を取り入れるため、WordPress本体、テーマ、プラグインは常に最新の状態に保ちましょう。WordPress管理画面の「ダッシュボード」>「更新」から確認・実行できます。
- 利用していないテーマ・プラグインの削除: 無効化しているだけでも攻撃の踏み台にされる可能性があるため、使っていないものは削除しましょう。
- レンタルサーバーのセキュリティ対策機能: 多くのレンタルサーバーがWordPress向けのセキュリティ機能を提供しています(例: WAF、不正アクセスブロックなど)。ご契約中のレンタルサーバーの公式サイトで確認し、活用しましょう。
2-2. バックアップ
万が一サイトが改ざんされたり、誤操作でデータが消えてしまったりした場合に備え、定期的にサイト全体のバックアップを取っておくことが重要です。
【バックアップ方法】
- レンタルサーバーの自動バックアップ機能: 多くのレンタルサーバーが自動バックアップサービスを提供しています。
- WordPressプラグインの利用: 「UpdraftPlus – Backup/Restore」などのプラグインを利用すると、手動または自動でバックアップを作成・復元できます。
3. WordPressテーマ「SANGO」の導入と活用
SANGOは、Webメディア「サルワカ」の制作者が開発した有料WordPressテーマです。その特徴は、高いデザイン性、豊富な装飾の種類、使いやすいブロックエディター、速い表示速度、そして頻繁なアップデートです。
3-1. SANGOの主な魅力
- ユーザーフレンドリーなデザイン: 全体的にフラットでスッキリとした印象のミニマルなデザインで、「心地よさ」を追求しています。特に「かわいい」「優しい」「スッキリ」といったデザインを求める個人ブログや女性向けのブログに適しています。
- ブロックエディター(Gutenberg)への完全対応: HTMLやCSSの専門知識がなくても、直感的な操作で簡単にデザイン性の高い記事を作成できます。SANGO独自のブロックも30種類以上用意されており、表現の幅が広がります。
- SANGO Land: デザイン済みのSANGOカスタムブロックを450種類以上提供するギャラリーサイトです。使いたいパーツをコピーして自分のWordPressの編集画面に貼り付けるだけで、簡単にカスタマイズできるのが大きな特徴です。トップページのレイアウト全体をコピーすることも可能です。
- 表示速度の速さ: SANGOはWordPressテーマの中でも表示速度が速い部類に入ります。これはSEOにも良い影響を与えます。
- 頻繁なアップデート: 新機能の追加、バグ修正、セキュリティ対策などが頻繁に行われ、常に最新の機能を利用できます。
3-2. SANGOの導入方法
3-2-1. テーマの購入とダウンロード
SANGOは有料テーマ(税込14,800円)で、BOOTHで販売されています。
- BOOTHのSANGO販売ページにアクセスします。
- ページ内の「購入手続きへ」をクリックし、購入手続きを進めます。
- 購入後、テーマファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルはzip形式のままWordPressにアップロードする必要があります(解凍しない)。
【Safariブラウザを使用している場合】
Safariブラウザを使用している場合、zipファイルが自動で解凍されてしまうことがあります。この場合、以下のいずれかの方法で対応してください。
- Safariの設定で「ダウンロード後、安全なファイルを開く」のチェックを外す。
- Safariメニューバーから「環境設定」>「一般」を選択し、「ダウンロード後、安全なファイルを開く」のチェックを外します。
- PC上で手動でzipファイルに再圧縮してからアップロードする。
- 解凍されたフォルダを右クリック(Macの場合はControlキーを押しながらクリック)し、「”フォルダ名”を圧縮」を選択してzipファイルを作成します。解凍後のフォルダ名は「sango-theme」になっていることを確認してください。
3-2-2. WordPressへのインストール
ダウンロードしたSANGOテーマをWordPressにインストールします。
【操作手順】
- WordPress管理画面にログインします。
- 左メニューの「外観」から「テーマ」をクリックします。
- 画面上部の「新規追加」をクリックし、続いて「テーマのアップロード」を選択します。
- 「ファイルを選択」をクリックし、ダウンロードしたSANGOのzipファイルを選択して「今すぐインストール」をクリックします。
- インストールが完了したら、「有効化」をクリックしてテーマを適用します。
3-3. 初期設定とカスタマイズ
SANGOを有効化したら、WordPress管理画面のメニューに「お問い合わせ」や「SANGO設定」などの項目が追加されます。
Contact Form 7の設定
ブログにお問い合わせフォームを設置する場合、WordPressの定番プラグイン「Contact Form 7」を使用します。
【操作手順】
- WordPress管理画面の「プラグイン」から「新規プラグインを追加」をクリックします。
- 検索窓で「Contact Form 7」を検索し、インストール・有効化します。
- 左メニューに表示される「お問い合わせ」メニューから「新規追加」をクリックし、フォームを作成します。
- 特に「メール」タブでの送信先や件名などの設定が重要です。ご自身のメールアドレスを送信先として設定しましょう。
- 作成したフォームは、フォーム画面に表示されるショートコードをコピーし、固定ページの編集画面に貼り付けることで、サイトに設置できます。
- 固定ページを作成し、タイトルを「お問い合わせ」などに設定します。
- 本文にコピーしたショートコードを貼り付け、公開します。
【スパム対策】
お問い合わせフォームにはスパムメールが届く可能性があるため、reCAPTCHAなどのスパム対策を必ず行いましょう。Contact Form 7とreCAPTCHAを連携させる設定が可能です。
- reCAPTCHAの設定方法: Contact Form 7の公式ドキュメントや多くのブログで解説されていますので、そちらをご参照ください。
SANGO Gutenbergプラグインについて
SANGOテーマはバージョン3.0以降、旧「SANGO Gutenberg」プラグインの機能がテーマ本体に統合されました。そのため、SANGO 3.0以降のバージョンを使用している場合、SANGO Gutenbergプラグインは不要となり、インストールされている場合は無効化・削除が推奨されます。これは機能の重複によるコンフリクト(衝突)を防ぐためです。
【操作手順】
- WordPress管理画面の「プラグイン」から「インストール済みプラグイン」をクリックします。
- 「SANGO Gutenberg」が有効化されている場合、「無効化」をクリックし、その後「削除」をクリックします。
SANGO Landの活用
SANGO Landは、デザイン済みのブロックパターンをコピー&ペーストで簡単に利用できるギャラリーサイトです。トップページのレイアウトから個別の装飾まで、様々な用途で使えるブロックが用意されており、HTMLやCSSの知識がなくても魅力的なデザインを実現できます。
【操作手順】
- SANGO Landのサイトにアクセスします。
- 使いたいブロックパターンを探し、「コピー」ボタンをクリックします。
- WordPressの記事編集画面や固定ページの編集画面を開きます。
- ブロックエディターの好きな場所に「ペースト」するだけで、デザインが適用されます。
カスタムCSS
特定のブロックにのみCSSを適用できる「カスタムCSS」機能もあります。これにより、サイト全体に影響を与えることなく、個別のデザイン調整が可能です。
【操作手順】
- WordPress管理画面の左メニュー「外観」から「カスタマイズ」をクリックします。
- 左側のメニューの一番下にある「追加CSS」をクリックします。
- ここにCSSコードを記述することで、サイトのデザインをカスタマイズできます。特定のブロックに適用する場合は、そのブロックに設定されたCSSクラスなどを利用します。
子テーマの使用
SANGOテーマをカスタマイズする際には、子テーマの使用が強く推奨されます。子テーマを使用することで、テーマ本体がアップデートされても、ご自身で加えたカスタマイズが上書きされずに保持されます。
SANGOの子テーマは、SANGOの購入時にダウンロードしたファイルに含まれています。
【子テーマのインストール方法】
- SANGOの親テーマをインストールするのと同じ手順で、子テーマのzipファイル(ファイル名に
_child
などと付いているもの)をWordPressにアップロードし、有効化します。
SANGOはデザイン性と使いやすさを兼ね備えたテーマであり、WordPressブログ初心者でも魅力的で機能的なサイトを構築するのに役立つでしょう。このガイドがあなたのブログ運営の一助となれば幸いです。
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