SFL 安心自由ラボ

LAB 001 — GUIDE

Mac で Claude Code と Obsidian をつなぐ

AI に書かせた作業の記録が、自分のノートに勝手に溜まっていく。 そんな仕組みを、ターミナルを触ったことがない人でも作れるように、ゼロから順番に説明します。 つまずいても戻れるよう、各手順に「ここまでできたか確認する方法」を付けました。

約1時間

全部やる場合

5 STEP

手順の数

3段階

つなぎ方の深さ

macOS

13 以降

この記事の道順

  1. はじめに — 何ができるようになるのか
  2. 用語は3つだけ覚える
  3. 準備するもの・かかるお金
  4. STEP 1 — Claude Code を入れる
  5. STEP 2 — Obsidian を入れて Vault を作る
  6. STEP 3 — つなぐ①:フォルダとして触らせる
  7. STEP 4 — つなぐ②:Obsidian として触らせる
  8. STEP 5 — つなぐ③:毎回自動で書かせる
  9. つまずき集(症状から引く)
  10. やらない方がいいこと
  11. よくある質問
  12. 次の一歩

INTRO

AI との会話は消える。ノートは残る。

AI にコードを書かせたり調べ物をさせたりしていると、便利さの裏で困ることが起きます。 やりとりの中身が、その会話の中にしか無いのです。 画面を閉じれば消え、別の Mac で開き直すこともできず、半年後に「なぜこう直したんだっけ」を思い出す手段がありません。

そこで、AI の作業場のとなりに Obsidian(自分のメモ帳)を置きます。 Obsidian は個人利用が無料のメモアプリで、日記・読書メモ・アイデア出しなど「第二の脳」的な使い方をする人が多い、 いわゆるメモ・ノートアプリの一種です。Apple のメモや Evernote と似た見た目ですが、決定的に違う点が一つあります。

Apple のメモや Evernote は、書いたメモをそのアプリだけが読める形にしまい込みます(クラウド上の専用データベースなど)。 一方 Obsidian のノートは、特殊な形式ではなく .md というただのテキストファイルです。 だから AI はそれを普通に読めるし、書き足せます。設定は要りません。置き場所を教えるだけです。

つなぐと、こうなります。

記録が勝手に溜まる

「直したら履歴を書いて」と一度決めておけば、AI が作業のたびに自分でノートへ追記します。書き忘れが無くなります。

過去の自分に相談できる

日記・読書メモ・体調の記録。溜めてきたノートを AI が読んだ上で答えるので、一般論ではない返事が返ってきます。

続きを別の場所でやれる

ノートは iCloud や同期サービスで他の機械にも届きます。会話は運べませんが、ノートにした文脈は運べます。

全体像(この1枚を頭に入れてから始める)

あなた 日本語で頼む Claude Code ターミナル / アプリ STEP 1 で入れる Mac のふつうのフォルダ アプリやコードを置く場所 Obsidian の Vault 中身は .md という文字ファイルだけ STEP 2 で作る / STEP 3・4 でつなぐ ぜんぶ自分の Mac の中の話です。特別なサーバーは要りません。

※ この記事は macOS を前提に書いています(Windows でも考え方は同じですが、コマンドと許可設定の名前が変わります)。

WORDS

用語は3つだけ覚える

この先に出てくる知らない言葉は、実質この3つだけです。ここだけ読んでおけば、あとは手を動かすだけになります。

① ターミナル

Mac に最初から入っている「文字で命令するための窓」です(アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル.app)。 怖いものではなく、打った文字どおりにしか動きません。 この記事で打つのは全部で10行ほどです。どうしても抵抗がある人向けに、STEP 1 で画面だけで済ませる方法も紹介します。

② Vault(ボールト)

Obsidian が「ノートの入れ物」と呼んでいるものですが、正体はただのフォルダです。 中に .md ファイルが入っているだけで、Obsidian を消してもノートは残ります。 この「特殊な形式でない」という点が、AI と相性がいい最大の理由です。

③ MCP(エムシーピー)

AI と外部のアプリをつなぐ共通の差込口の規格です。 Obsidian に差込口を付けると、AI が「ファイルを読む」だけでなく 「タグで探す」「今日の日誌を開く」「リンクを辿る」といった Obsidian らしい操作をできるようになります。 STEP 4 で扱いますが、無くても連携は成立します。難しければ飛ばして構いません。

PREPARE

準備するもの・かかるお金

要るもの中身費用
MacmacOS 13 以降 / メモリ 4GB 以上
Claude の契約Pro / Max などの有料プラン、または API の従量課金月額または使った分
Obsidian個人利用は無料0 円
時間STEP 3 まで 30 分 / STEP 5 まで 1 時間

無料プランでは Claude Code は使えません。 ここだけは避けて通れない出費です。逆に言うと、必要なお金はこれだけで、あとは無料のもので組み立てられます。

01

STEP 1 — 目安 10分

Claude Code を入れる

1-1. ターミナルを開く

キーボードで ⌘(コマンド)+ スペース を押し、ターミナル と打って Enter。 黒い(または白い)文字だけの窓が出れば成功です。この窓に文字を貼り付けて Enter を押す、それだけを繰り返します。

1-2. 1行貼って実行する

下の行をコピーして、ターミナルに貼り付けて Enter を押します。1〜2分で終わります。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

この1行は「Anthropic の配布サイトから導入用の手順書を取ってきて、そのとおりに実行する」という意味です。 入る場所は自分のユーザーフォルダの中(~/.local/ の下)なので、 管理者パスワードは要りません。Mac の他の部分には触りません。

1-3. ターミナルを一度閉じて、開き直す

新しく入れた道具の場所を、ターミナルがまだ知らない状態です。⌘Q で終了して開き直すと覚えます。 開き直したら、入ったか確かめます。

claude --version

2.1.241 (Claude Code) のように数字が出れば成功です。 command not found と出たら、まだターミナルを開き直していないか、導入が途中で失敗しています。

1-4. ログインする

claude と打って Enter。初回はブラウザが開くので、契約している Claude のアカウントで承認します。 戻ってくると、下に入力欄のある画面になります。ここが AI との会話の場です。抜けるときは /exit と打ちます。

claude

✓ ここまでの確認: ターミナルで claude と打つと会話画面が出て、「こんにちは」と打つと返事が返ってくる。 ここができていれば STEP 1 は完了です。

どうしてもターミナルが苦手な人へ。 Claude には デスクトップアプリ版(claude.com のダウンロードページから入手)もあり、 その中の「Code」画面で、この記事とまったく同じことがマウス操作だけでできます。 以降の手順で「ターミナルで打つ」と書いてある箇所は、アプリの入力欄に同じ文を打つ、と読み替えてください。

02

STEP 2 — 目安 10分

Obsidian を入れて Vault を作る

2-1. アプリを入れる

obsidian.md から macOS 版をダウンロードし、 アプリケーションフォルダへドラッグします。個人利用は無料で、アカウント登録も要りません。

2-2. Vault(ノートの入れ物)を作る

起動すると「新規保管庫を作成」が出ます。名前は何でも構いません(この記事では brain とします)。 大事なのは置き場所です。後から動かすと連携の設定をやり直すことになるので、ここで決めておきます。

置き場所向いている人注意
書類フォルダの直下 1台の Mac で完結する人。迷ったらこれ 特になし。つまずきが最も少ない
iCloud Drive iPhone や別の Mac でも同じノートを見たい人 追加の許可が要る(下の注意)
Dropbox など すでにその同期を使っている人 同期の競合ファイルが増えがち

iCloud Drive に置く場合の2つの落とし穴(実際にやられました)

  1. フルディスクアクセスが要ります。 iCloud の中は macOS が特別に守っている場所なので、許可が無いと Claude からノートが1枚も読めません。手順は STEP 3 に書きます。
  2. 「実体がまだ無いノート」に注意。 iCloud は使っていないファイルの中身を雲の上に預け、Mac には見出しだけ残すことがあります。 その状態のノートに追記すると本文が消えます。 Finder で Vault フォルダを右クリック →「このMacにダウンロードを保持」を選んでおいてください。

2-3. 練習用のノートを1枚作る

Obsidian の中で新しいノートを作り、名前を 作業記録 とします。中身は1行で構いません。 次の STEP で、このノートに AI が書き足せるかを試します。

✓ ここまでの確認: Finder で Vault のフォルダを開くと 作業記録.md というファイルが見える。 Obsidian を通さなくてもファイルとして見える——これが連携できる理由そのものです。

03

STEP 3 — 目安 10分 / つなぎ方①

フォルダとして触らせる

ここが本題です。そして拍子抜けするほど簡単です。 Vault はただのフォルダなので、その場所を教えるだけで連携は成立します。 プラグインも設定ファイルも要りません。まずこの段階を完成させて、必要を感じたら STEP 4 に進んでください。

3-1. Vault の場所を正確に知る

正確な住所(パス)を手で打つ必要はありません。ターミナルに cd と半角スペースを打ってから、 Finder の Vault フォルダをターミナルの窓にドラッグ&ドロップすると、住所が勝手に入ります。そのまま Enter。

cd ← このあとにフォルダをドラッグ&ドロップして Enter

3-2. その場所で Claude Code を起動する

Claude Code は「起動したフォルダ」を自分の仕事場だと考えます。 Vault の中で起動すれば、その瞬間からノートは触れる状態です。

claude

3-3. 最初のお願いをしてみる

会話画面に、そのまま貼り付けて試せる文です。

作業記録.md の一番下に、今日の日付の見出しと
「Claude Code とつながった」という1行を追記して。
他の行は変えないで。

すると 「このファイルを書き換えていいですか」と許可を求める表示が出ます。 内容(どこをどう変えるか)を読んで、問題なければ許可します。 勝手に書き換えられることはありません。ここが Claude Code の安全装置です。

Obsidian を開いたままなら、追記は画面上でリアルタイムに増えます。これが見えたら連携は完成です。

3-4. 【iCloud に置いた人だけ】許可を与える

ここでノートが1枚も読めない、errno 81system error -81 といった見慣れない文字が出た場合、 原因はほぼ確実にフルディスクアクセスの未許可です。プログラム側からは絶対に解決できないので、人が設定します。

  1. アップルメニュー → システム設定 → プライバシーとセキュリティ → フルディスクアクセス
  2. ターミナル.app を追加してオンにする(デスクトップアプリ版を使っているなら Claude.app
  3. ついでに Obsidian.app もオンにする(Obsidian 側も同じ許可が要るため)
  4. そのアプリを ⌘Q で完全に終了してから開き直す(これを忘れると許可が効きません)

この許可はひとつで後の STEP 4 にも効きます。逆に、ここが抜けていると STEP 4 は 「プラグインが壊れているように見える」という分かりにくい形で失敗します。先に済ませておくのが得策です。

3-5. 毎回 Vault に移動しなくて済むようにする

実際の使い方では、コードを書いているフォルダで作業しながら、記録だけ Vault に書かせたいはずです。 その場合は、起動するときに「このフォルダも触っていいよ」と渡します。

claude --add-dir ← このあとに Vault フォルダをドラッグ&ドロップ

毎回打つのが面倒なら、次の STEP 5 で「書かなくても分かっている状態」にします。

✓ ここまでの確認: 頼んだとおりにノートへ1行増え、Obsidian の画面にも出ている。 ここで一度やめても「連携できた」と言えます。 STEP 4 は便利さの上積み、STEP 5 は続ける仕掛けです。

04

STEP 4 — 目安 15分 / つなぎ方② 任意

Obsidian として触らせる(MCP)

STEP 3 までで、AI はノートを「テキストファイルの山」として扱えます。 ここでは、「Obsidian のノート」として扱えるようにします。 ノートが数十枚のうちは違いを感じませんが、数百枚を超えたあたりで効いてきます。

やりたいこと STEP 3 まで(フォルダ) STEP 4 のあと(MCP)
ノートを探すファイル名と文字列の一致タグ・リンク・意味の近さで探せる
今日の日誌に書く日付からパスを自分で組み立てる「今日の日誌」で開ける(無ければ作る)
関連を辿るできないそのノートを参照している側を辿れる
部分だけ書き換えるファイル全体を読んで書き戻す見出しの下だけを狙って足せる

4-1. Obsidian に差込口を付ける

  1. Obsidian の 設定 → コミュニティプラグイン を開く
  2. 初回は「制限モード(セーフモード)」をオフにする
  3. 「閲覧」から MCP Connector を検索して、インストール → 有効化

このプラグインはObsidian の中で動きます。別のサーバーを立てたり、ノートをどこかへ送ったりはしません。 差込口は自分の Mac の中(127.0.0.1=自分自身)にだけ開きます。

4-2. 接続情報を受け取る

設定 → MCP Connector → アクセス制御(Access control) を開くと、 ポート番号(27200 から 27205 のどれか)とトークン(合言葉の長い文字列)が表示され、 Claude Code 用の設定をそのままコピーできるボタンがあります。

トークンは鍵です。ノートやメモに貼らない、コミットしない、画面共有中に開かない。 万一見られたら、同じ画面から作り直せます(古い方は無効になります)。

4-3. Claude Code に登録する

ターミナルで次の1行を実行します(ここにトークン の部分と、ポート番号を自分のものに置き換えます)。 --scope user は「このフォルダだけでなく、どこで起動しても使える」という意味です。

claude mcp add --transport http --scope user obsidian \
  http://127.0.0.1:27200/mcp \
  --header "Authorization: Bearer ここにトークン"

4-4. つながったか確かめる

claude mcp list

obsidian の行に Connected と出れば成功です。 会話中に /mcp と打っても状態を見られます。試しにこう頼んでみてください。

Obsidian のノートの中から「読書」に関するものを探して、
何が書かれているか3行でまとめて。

✓ ここまでの確認: claude mcp list に Connected と出て、ノートを探してくる。

つながらない時に見る3つ

  1. Obsidian は起動していますか。差込口は Obsidian の中にあるので、閉じると一緒に閉じます。接続断の大半はこれです
  2. ポート番号は合っていますか。Vault を複数同時に開くと、後から開いた方は別の番号(27201…)になります。設定画面で今の番号を確認します
  3. トークンは今のものですか。作り直した直後は、登録済みの古い合言葉では断られます(401 と出ます)
05

STEP 5 — 目安 15分 / つなぎ方③

毎回自動で書かせる

ここまでは「頼めば書いてくれる」状態です。ですが人は頼み忘れます。 そして記録は、忘れた日から価値が落ちていきます。 最後の STEP で、頼まなくても書く状態にします。実は、ここがいちばん効きます。

5-1. CLAUDE.md という置き手紙

作業フォルダに CLAUDE.md という名前のファイルを置くと、 Claude Code は起動のたびに、頼まれなくてもその中身を読みます。 毎回説明していたことを、ここに一度だけ書いておく——それだけの仕組みです。

作り方は簡単で、会話画面で /init と打つとたたき台を作ってくれます。 中身は、次のような短い日本語で構いません(そのまま使えます)。

# このプロジェクトの決まり

## 記録の置き場所
作業の記録は Obsidian の Vault に書く。
Vault: ~/Documents/brain
書き込み先: app/作業記録.md

## いつ書くか
- コードを1行でも変更したら、指示を待たずに追記する
- 見た目だけの変更・設定の変更も省かない
- 日付の見出しは、新しいものを一番上に置く

## 書かないこと
- パスワード・鍵・合言葉の値そのもの
- 「そういう値を移した」という事実までは書いてよい

コツは短く、命令形で、「いつやるか」を書くこと。 「なるべく記録してください」のような書き方では効きません。「1行でも変更したら、指示を待たずに」まで書き切ります。

5-2. 長い手順は別ファイルに逃がす

CLAUDE.md は毎回全文が読まれます。だから何でも書き足すと、肝心の指示がぼやけます。 詳しい手順(ノートの名前の付け方、書式、失敗した時の対処…)は、別の場所に置いて その作業をする時だけ読ませるのが正解です。

.claude/skills/記録を書く/SKILL.md

この形で置いておくと、Claude Code は「記録を書く」場面になったときだけ読みに行きます。 CLAUDE.md 側には「詳しい手順は .claude/skills/記録を書く/ にある」と1行書いておけば十分です。

5-3. 効いているかを確かめる

何か小さな修正を1つ頼んでみて、こちらが何も言っていないのにノートへ追記されたら成功です。 追記されなければ、CLAUDE.md の書き方が弱いか、場所が違っています(起動したフォルダの直下にありますか)。

✓ 完成: あなたは「直して」としか言っていないのに、直した内容が日付つきでノートに積み上がっていく。 半年後のあなたが、それを読んで助かります。

TROUBLE

つまずき集(症状から引く)

うまくいかないのが普通です。ここに載っている8つで、だいたい片が付きます。 左の列から、自分に起きていることを探してください。

起きていること 原因 どうするか
claude: command not found ターミナルがまだ新しい道具の場所を知らない ⌘Q で終了して開き直す。それでも駄目なら STEP 1-2 をもう一度
ノートが1枚も読めない/errno 81system error -81 iCloud の中を読む許可が無い フルディスクアクセスを与えて⌘Q して開き直す(STEP 3-4)
追記したらノートの本文が消えた iCloud が中身を預けていて、実体が空だった Finder で「このMacにダウンロードを保持」。消えた分は Obsidian のファイル復元か Time Machine から戻す
MCP が Failed のまま Obsidian が起動していない Obsidian を開く。差込口は Obsidian の中にある
401 と出て断られる 合言葉かポート番号が今のものと違う 設定画面で現在の値を見て、claude mcp remove obsidian の後に登録し直す
プラグインが検索に出ない 制限モードが入ったまま/別の名前で探している 制限モードをオフにして「MCP Connector」で探す
Vault の外のファイルを触ってくれない 起動したフォルダの外は、既定では触らない 起動時に --add-dir で渡す(STEP 3-5)
頼まないと記録を書かない CLAUDE.md の場所か、書き方が弱い 起動フォルダの直下に置き、「いつ書くか」を命令形で書く(STEP 5-1)

SAFETY

やらない方がいいこと

この連携で本当に怖いのは「誰かに攻撃されること」ではなく、 自分の道具が、自分の大事なものをうっかり外に出してしまうことです。 次の4つだけ決めておけば、当面は困りません。

① 合言葉の「値そのもの」を記録に書かせない

ノートも、作業記録も、コミットの説明も、AI が残す文章はすべて後から誰でも読める場所です。 「鍵を保管場所に移した」という事実までは書いてよく、値は書かない。この線引きを CLAUDE.md に書いておきます。

② 読ませる範囲を、必要なぶんだけにする

AI に読ませた部分は、判断のためにサービス側へ送られます。 日記・体調・お金のように外に出したくないノートがあるなら、Vault を分けるか、 --add-dir で必要なフォルダだけを渡します。「全部見せておけば賢くなる」は、ここでは正しくありません。

③ 差込口を増やしすぎない

MCP は便利なので、つい色々つなぎたくなります。ですが差込口は 外へ出ていく経路であると同時に、外から指示が入ってくる経路でもあります。 増やすときは1つずつ、「なぜ要るのか」を書き残してから。

④ 消す・上書きする作業では、必ず表示を読む

許可を求める画面は、慣れると読まずに通すようになります。 増やす作業は流してよく、消す・置き換える作業だけは読む——そう決めておくと事故が減ります。 Obsidian の設定でファイル復元を有効にしておくと、さらに安心です。

FAQ

よくある質問

ノートを勝手に書き換えられませんか?

書き換えの前に必ず許可を求められ、どこをどう変えるかも表示されます。加えて Obsidian 側にもファイル復元の機能があります。心配なら、最初のうちは練習用の Vault を別に作って試してください。

Windows でもできますか?

考え方も STEP の並びも同じです。違うのは導入コマンド(PowerShell 用のものがあります)と、macOS 特有の「フルディスクアクセス」の話が不要になる点です。

iPhone でも使えますか?

Claude Code は Mac / PC の道具なので、iPhone では動きません。ただし結果のノートは iPhone の Obsidian で読めます。外出先で読み、家で書かせる、という分担になります。

プランはどれを選べばいいですか?

この記事の範囲なら Pro で足ります。毎日長時間まわすようになったら上位プランを検討する、という順番で困りません。無料プランでは Claude Code が使えない点だけ注意してください。

ノートの中身は AI の会社に送られますか?

読ませた部分は送られます。これは仕組み上避けられません。だからこそ「読ませる範囲を選ぶ」ことが実質的な防御になります。どうしても外に出したくない用途には、Mac の中だけで動く小さな AI を別に使う、という選択肢もあります。

途中でやめたくなったら?

Claude Code は導入したファイルを消すだけで元に戻ります。Obsidian も、アプリを消してもノートはフォルダに残ります。どちらも「戻れる」構成なので、気楽に試して構いません。

NEXT

次の一歩

つながったら、いきなり大きな仕組みを作ろうとせず、小さな用途をひとつだけ決めてください。 「直したら記録を書く」でも「読んだ本を1行足す」でも構いません。 続いた仕組みだけが残り、続かなかった仕組みは、どれだけ立派でも消えていきます。

  • まずは STEP 3 までを動かす(ここまでで連携は完成しています)
  • 2週間使ってみて、面倒だと感じた所にだけ STEP 4・5 を足す
  • 決めたことは頭ではなく CLAUDE.md に書く(忘れても効き続けます)

※ 画面の名称やコマンドは、アプリの更新で変わることがあります。うまくいかない時は、各アプリの公式ドキュメントも併せてご確認ください。 この記事は筆者が自分の Mac で実際に組み立てた手順をもとにしていますが、動作を保証するものではありません。