Macセットアップ手帖 — SETUP 01
— 入れた直後に決める、作業フォルダ —
入れること自体は数分で終わります。あとから直しにくいのは、入れた直後に決める作業フォルダです。どのフォルダで AI に作業させるか。この記事では、アプリを入れてログインし、この1つを決めて動作を確かめるまでを順に進めます。
この記事を読むとできること
想定している使い方
Mac にデスクトップアプリの Claude を入れ、その中の「Code」を使います。有料プラン(Pro 以上)が必要です。ターミナル(文字で命令を打ち込むためのアプリ)版の入れ方は、補足として巻末に置きました。説明はすべて Mac を前提にしています。
※ 物語として順に読みたい方は、先に LAB 002(Claude Code をデスクトップで始める) も読めます。この手帖は、同じ内容を設定ごとの「理由」に重点を置いて、引けるようにまとめ直したものです。
読む目安:約7分 ・ 手を動かす目安:約13分(part 1〜3)・ 図1枚
Claude Code は、日本語で頼むと、AI があなたの Mac の中でファイルを作ったり直したりしてくれる道具です。入れ方は、アプリをダウンロードしてログインするだけで、迷う所はほとんどありません。
迷うのは、入れたあとです。どのフォルダで作業させたかは、作ったものや会話の履歴がそのフォルダに付いていくので、途中で変えるほど引っ越しが大きくなります。最初の数分で決めておけば、何も起きません。そこでこの記事は、入れ方の説明を短くして、作業フォルダを決める理由に紙面を使います。
図の見方:上の段は、入れてすぐ使い始めた場合です。作業する場所を決めないまま使い続け、置き場所の乱れにあとから気づきます。下の段は、入れた直後に作業フォルダを決めた場合です。触れる範囲がいつも同じなので、決めたフォルダの中だけで使い続けられます。
part 1 — 目安 5分
ブラウザで claude.com のダウンロードページ を開き、Mac 版をダウンロードします。ダウンロードしたファイルを開くと、Claude のアイコンと「アプリケーション」フォルダが並んだ画面が出ます。アイコンを「アプリケーション」へドラッグすれば、入れる作業は終わりです。
初めて起動するとき、Mac が「インターネットからダウンロードしたアプリです。開いてもよいですか」と確かめてくることがあります。ダウンロード元が claude.com であることを確かめてから「開く」を選びます。別のサイトで配られていたファイルは開きません。
最初にやる理由:入れ方をひとつに決めておくと、あとで「どの方法で入れたか」を思い出さずに済みます。更新の方法も、入れ方で変わります(アプリ版は、アプリが案内します)。
起動すると、ログインを求められます。ブラウザが開くので、Claude のアカウントでログインして、アプリに戻ります。Code を使うには、有料プラン(Pro 以上)のアカウントが必要です。
✓ ここまでの確認:「アプリケーション」フォルダに Claude のアイコンがあり、ログインして会話の画面が開く。
part 2 — 目安 5分
ログインできたら、アプリの上のほうにある切り替えで Code を選びます(場所や見た目は、アプリの更新で変わることがあります)。Code では最初に「どのフォルダで作業するか」を選びます。
Claude Code は、選んだフォルダを自分の仕事場だと考えて、その中のファイルを読み書きします。「書類」やホームフォルダ(自分のファイルが全部入っている一番大きなフォルダ)全体を選ぶと、写真や大事な書類まで AI が触れる範囲に入ってしまうので、AI に作業させるための専用フォルダを1つ作ります。
Finder(Mac でファイルを見るアプリ)で、メニューの「移動」→「ホーム」を選び、自分のホームフォルダを開きます。⌘(command)キーと Shift キーと N を同時に押して新しいフォルダを作り、名前を code にします。Code の画面に戻って、いま作った code フォルダを選びます。
最初にやる理由:会話の履歴と CLAUDE.md(毎回読まれる決まり書き。SETUP 02)は、フォルダに付いていきます。最初に専用フォルダを決めておけば、AI が触れる範囲がいつも同じになり、決まり書きも1か所に置けます。
後回しにすると:途中で作業フォルダを変えると、それまでの会話の履歴や決まり書きは元のフォルダに残ったままです。引っ越しの手間がかかるうえ、触れる範囲が広いままの期間も生まれます。
✓ ここまでの確認:Code の画面に、選んだフォルダの名前(code)が表示されている。
part 3 — 目安 3分
入力欄に、次の文を貼って送ります。
このフォルダに「はじめて.txt」というファイルを作って、
今日の日付と「Claude Code を使い始めた」という1行を書いて。
ファイルを作る前に、「この操作をしてよいか」と許可を求める表示が出ます。見るのは1か所だけです。表示の中に /code/ という文字が入っているか。/Users/(自分の名前)/code/はじめて.txt のように入っていれば、part 2 で作ったフォルダの中なので許可します。入っていなければ、許可せずに断ります。
新しいファイルを作るだけの操作なら、間違えて許可しても、できたファイルを Finder でゴミ箱に入れれば元どおりになります。ただし、すでにあるファイルを「消す」「上書きする」表示のときだけは、いったん手を止めて中身を読みます。後から戻せないことがあるからです。許可のしくみは SETUP 03 で扱います。
最初にやる理由:許可の表示で「場所を見る」習慣は、最初の1回で身につきます。ここを飛ばして先へ進むと、のちに許可を出すたびに中身を読まない癖がつきます。
✓ ここまでの確認:Finder で code フォルダを開くと「はじめて.txt」があり、開くと今日の日付と1行が正しく入っている(AI の「作りました」を信じず、自分の目で確かめる)。
Code が見当たらない・使えない
無料プランのまま、またはアプリが古いためです。Pro 以上のプランか確かめ、アプリを最新にします。
「開けません」と言われて起動できない
Mac の安全確認に止められています。ダウンロード元が claude.com であることを確かめ、Finder でアイコンを右クリックして「開く」を選びます。
許可の表示に、code の外の場所が出た
選んだフォルダが違うか、頼み方があいまいなためです。許可せずに断り、フォルダを選び直して「code の中だけで」と頼み直します。
デスクトップアプリの Code とターミナル(文字で命令を打ち込むためのアプリ)版は、同じ Claude Code です。慣れてから、ターミナルで使いたくなったときの入れ方を書きます。公式が勧めているのは、次のネイティブインストーラ(1行で入る方式)です。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
入れ終わったら、新しいターミナルの画面を開いて、次の2つで確かめます。
claude --version
claude doctor
claude --version は入ったバージョンを表示します。claude doctor は、会話を始めずに、インストールと設定の状態を読むだけで診断します(直すことはしません)。ネイティブ版はバックグラウンドで自動更新されます。npm(開発者向けの部品の入れ方)や Homebrew(Mac 用のアプリ管理ツール)でも入れられますが、Homebrew 版は自動では更新されず、自分で更新します。sudo(管理者の権限で実行する命令)を付けて入れる方法は勧められていません。
デスクトップアプリの Claude には、Chat・Cowork・Code の3つの使い方があります。Mac のフォルダの中のファイルを直接読み書きするのは Code だけです。違いの詳しい説明は LAB 002 の巻末にあります。
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SETUP 02
CLAUDE.md ―― AI への置き手紙を、最初にどう書くか
毎回読まれる決まり書きの置き場所・長さ・書き換えたときに効くタイミングを扱います。 →
※ 画面の名前やボタンの場所、プランの内容、設定の細かな仕様は、アプリの更新で変わることがあります。この記事は公式の説明(2026年10月時点)と実際に使っている環境をもとに書いていますが、動作を保証するものではありません。迷ったときは公式のドキュメントが正です。
※ Windows でも、考え方は同じです。入れ方はデスクトップアプリの案内に従ってください。